オッズ帯別の回収率を調べてみた|勝率が高い馬は本当に買えるのか

競馬データ検証

前回は、オッズ帯ごとの勝率と複勝率を見てみました。

結果として、オッズが低いほど勝率・複勝率は高くなる、かなり素直な結果になりました。

ただ、ここで気になるのが「勝率が高い=勝てるのか?」という点です。

筆者は20代前半くらいから、ずっと単勝と複勝をメインに馬券を買っています。

理由はシンプルで、単勝と複勝は他の馬券種より控除率が低いからです。

三連単みたいな高配当馬券はやっぱり魅力があります。

ただ、その分だけ控除率も高く、長く続けるほど厳しくなる気がしていました。

だったらまずは、シンプルな単勝と複勝で戦いたい。

そんな考えもあって、今でも単勝と複勝を中心に買っています。

ただ、実際に単勝や複勝を買い続けていると、だんだん気になることが出てきます。

それは、「勝率が高い馬を買っていれば、本当にプラスになるのか?」という点です。

たとえば、1倍台の人気馬はかなり高い確率で馬券内には来ます。

ただ、その分オッズは低く、数回外れるだけでも回収率は一気に崩れます。

逆に、人気薄の馬は勝率こそ低いですが、配当とのバランス次第では回収率が高くなる可能性があります。

競馬をやっていると、

「人気馬ばかり買っていても勝てない」
「穴馬を狙った方が回収率は高い」

そんな話をよく聞きます。

では実際に、オッズ帯ごとの回収率はどうなっているのか。

今回は、単勝・複勝それぞれの回収率を見ながら、どのゾーンに期待値がありそうなのかを検証してみます。

前回のおさらいですが、

前回のおさらい

前回のオッズ帯別の集計結果は以下の通りです。

オッズ帯出走数勝利数勝率三着内数複勝率平均オッズ
1.0〜1.4倍89760667.56%82091.42%1.31
1.5〜1.9倍3,8531,76745.86%3,06079.42%1.73
2.0〜2.9倍10,4423,44032.94%6,97966.84%2.48
3.0〜4.9倍25,0095,25020.99%13,34053.34%3.95
5.0〜6.9倍20,8572,76613.26%8,61141.29%5.91
7.0〜9.9倍22,6882,1719.57%7,44332.81%8.31
10.0〜14.9倍25,4961,7356.80%6,76326.53%12.38
15.0〜19.9倍19,4669765.01%4,03220.71%17.33
20.0〜29.9倍26,1878523.25%4,07515.56%24.58
30.0〜49.9倍30,9446171.99%3,40010.99%38.98
50.0〜74.9倍23,2032871.24%1,6657.18%61.36
75.0〜99.9倍15,0861270.84%7965.28%86.81
100.0倍以上59,5941760.30%1,2672.13%224.96

オッズ別の勝率と複勝率の結果がこのような結果になっています

今回見るポイント

今回の検証では、オッズ帯ごとの回収率を確認していきます。

見るのは以下の4つです。

  • 単勝回収率
  • 複勝回収率
  • 勝率とのバランス
  • 「当たりやすい」と「勝てる」の違い

特に気になるのは、勝率が高い人気馬が本当にプラスになるのかという点です。

感覚的には「人気馬は安心感がある」と感じますが、オッズが低すぎれば、長期的にはかなり厳しくなる可能性があります。

逆に、勝率は低くても、回収率だけを見ると意外なゾーンが浮かび上がるかもしれません。

今回は、オッズ帯ごとの回収率を見ながら、そのあたりを確認していきます。

まずは単勝の回収率をみていきましょう

オッズ帯別 単勝回収率

今回の集計結果は以下の通りです。

オッズ帯出走数勝利数勝率平均オッズ単勝回収率
1.0〜1.4倍89760667.56%1.3188.2%
1.5〜1.9倍3853176745.86%1.7378.7%
2.0〜2.9倍10442344032.94%2.4880.7%
3.0〜4.9倍25009525020.99%3.9580.8%
5.0〜6.9倍20857276613.26%5.9177.5%
7.0〜9.9倍2268821719.57%8.3178.3%
10.0〜14.9倍2549617356.80%12.3882.6%
15.0〜19.9倍194669765.01%17.3386.6%
20.0〜29.9倍261878523.25%24.5878.2%
30.0〜49.9倍309446171.99%38.9875.2%
50.0〜74.9倍232032871.24%61.3674.4%
75.0〜99.9倍150861270.84%86.8173.3%
100.0倍以上595941760.30%224.9648.1%

結果を見て感じたこと

まず最初に驚いたのは、どのオッズ帯を見ても単勝回収率が100%を超えていないことです。

人気馬ばかり買っても勝てない、という話はよく聞きますが、実際に数字で見るとかなりはっきりしています。

特に1倍台は勝率こそ高いものの、回収率は80%台。

かなりの確率で当たっているにもかかわらず、トータルではマイナスになっています。

単勝はシンプルな馬券ですが、「当たる」と「勝てる」はまったく別だということを改めて感じる結果になりました。


1倍台前半は思ったより健闘している

今回の結果で、個人的に意外だったのは1.0〜1.4倍です。

回収率は88.2%。

もちろんプラスではありませんが、思っていたよりはかなり健闘している印象でした。

ただし、1.0〜1.4倍は他のオッズ帯と比べると母数は少なめです。

そのため、多少のブレはあると思います。

とはいえ、約900件あって回収率88.2%なので、「1倍台前半を買い続ければプラスになる」というほど甘くはなさそうです。


むしろ厳しいのは1.5〜1.9倍かもしれない

逆にかなり気になったのが、1.5〜1.9倍のゾーンです。

勝率は45.86%。

かなり高い数字です。

ただ、単勝回収率は78.7%。

同じ1倍台でも、1.0〜1.4倍よりかなり悪くなっています。

1.8倍くらいの馬は感覚的にはかなり安心感があります。

ただ、実際には半分以上負けており、さらにオッズも低いため、回収率はかなり厳しい数字になっています。

「1倍台なら安心」

そんな感覚で買い続けると、思った以上に苦しくなるのかもしれません。


2倍〜4倍台はかなり安定している

今回の結果を見ると、2.0〜4.9倍あたりはかなり安定していました。

オッズ帯単勝回収率
2.0〜2.9倍80.7%
3.0〜4.9倍80.8%

もちろん100%には届いていません。

ただ、極端に悪い数字でもありませんでした。

勝率とオッズのバランスを考えると、このあたりはかなり「現実的な単勝ゾーン」に見えます。

実際、単勝を買っていても、一番しっくり来るのはこの辺りのオッズ帯かもしれません。


10倍以上になるとかなり厳しい

10倍を超えたあたりからは、かなり厳しい数字になってきます。

特に100倍以上は、回収率48.1%。

もちろん一撃はあります。

ただ、長く買い続けると、かなり苦しいゾーンだと分かります。

穴馬は魅力的に見えますが、実際の数字を見ると、やはり簡単ではありません。


次はオッズ別の複勝率を見てみましょう

オッズ帯別 複勝回収率

続いて、複勝の回収率も見ていきます。

オッズ帯的中数複勝的中数複勝率平均オッズ複勝回収率
1.0〜1.4倍89782091.42%1.3197.0%
1.5〜1.9倍3853306079.42%1.7388.3%
2.0〜2.9倍10442697966.84%2.4885.1%
3.0〜4.9倍250091334053.34%3.9583.4%
5.0〜6.9倍20857861141.29%5.9179.8%
7.0〜9.9倍22688744332.81%8.3177.4%
10.0〜14.9倍25496676326.53%12.3881.0%
15.0〜19.9倍19466403220.71%17.3380.2%
20.0〜29.9倍26187407515.56%24.5876.7%
30.0〜49.9倍30944340010.99%38.9877.0%
50.0〜74.9倍2320316657.18%61.3673.2%
75.0〜99.9倍150867965.28%86.8173.1%
100.0倍以上5959412672.13%224.9652.6%

これは単勝オッズから見た複勝回収率です(複勝オッズではありません)

複勝はかなり「控除率通り」に近い結果になった

複勝の結果を見て、まず感じたのは「かなり素直な数字」ということでした。

単勝と同じく、どのオッズ帯も回収率100%には届いていません。

ただ、単勝よりはかなり安定しています。

特に印象的だったのは、1.0〜1.4倍です。

複勝率91.42%に対して、複勝回収率は97.0%。

もちろんプラスではありません。

ただ、かなり100%に近い数字になっています。

単勝では「たまに飛ぶだけで一気に崩れる」印象がありましたが、複勝はかなり安定感があります。


やはり複勝は単勝より安定している

全体的に見ると、複勝は単勝より回収率の落ち方がかなり緩やかでした。

特に1倍台〜4倍台あたりは、かなり安定しています。

オッズ帯単勝回収率複勝回収率
1.0〜1.4倍88.2%97.0%
1.5〜1.9倍78.7%88.3%
2.0〜2.9倍80.7%85.1%
3.0〜4.9倍80.8%83.4%

こうして並べると、かなり違いがあります。

単勝は「勝たなければゼロ」ですが、複勝は3着以内で成立するため、やはり安定感があります。

20代前半くらいから複勝を中心に買っていた理由も、少し数字で見えた気がします。


ただし、複勝も簡単ではない

とはいえ、複勝も決して簡単ではありません。

どのオッズ帯も100%を超えておらず、単純に買い続けるだけではやはり厳しそうです。

特に100倍以上は、複勝でも回収率52.6%。

穴馬を複勝で広く拾えば勝てる、というほど甘くはありませんでした。

また、人気馬も「安定はしているが、簡単に増えるわけではない」という印象です。

複勝はたしかに安定感があります。

ただ、安定していることと、長期的に勝てることは別なのかもしれません。


今回のまとめ

今回、単勝と複勝の回収率を比較してみました。

結果として、

  • 単勝はブレが大きい
  • 複勝はかなり安定している
  • ただし、どちらも簡単には100%を超えない

という、かなり素直な結果になりました。

特に印象に残ったのは、複勝の安定感です。

1倍台前半は、複勝回収率97.0%。

かなり100%に近い数字になっていました。

ただ、それでもプラスには届いていません。

やはり競馬は、「当たる」と「勝てる」が別のゲームなんだと感じます。

単純に人気馬を買えばいいわけでもなく、穴馬を狙えばいいわけでもない。

その中で、どこに期待値があるのか。

もう少し細かく条件を見ながら、引き続き検証していきたいと思います。

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