オッズと勝率の関係を調べてみた|人気馬はどこまで信じていいのか

競馬データ検証

競馬の馬券には、単勝・複勝・馬連・三連複・三連単など、いろいろな種類があります。

その中で、自分の馬券スタイルは今のところ単勝と複勝が中心です。

単勝は「その馬が勝つかどうか」。
複勝は「その馬が3着以内に来るかどうか」。

とてもシンプルな馬券ですが、実際に買い続けてみると、これがなかなか難しいです。

自分が単勝と複勝を意識するようになったきっかけは、『競馬 勝てる天才、負ける凡人』という本でした。

その本を読んでから、点数を広げて当てにいくよりも、まずは「この馬を信じられるのか」を考える買い方に興味を持つようになりました。

ただ、人気馬は来そうに見えても配当は低く、穴馬は魅力的に見えてもなかなか来ません。

では、オッズごとの勝率や複勝率は実際どれくらいなのか。

「このオッズなら信じていいのか」
「人気馬はどこまで信用できるのか」

今回の検証では、単純に「オッズが低い馬は強い」「オッズが高い馬は来ない」と決めつけるのではなく、オッズ帯ごとに勝率と複勝率を見ていきます。

見るポイントは大きく分けて3つです。

1つ目は、オッズごとの勝率です。
単勝オッズが低い馬ほど勝ちやすいのは当然として、実際にどのくらいの確率で勝っているのかを確認します。

2つ目は、オッズごとの複勝率です。
単勝では勝ち切れなくても、3着以内には来ているのか。
複勝で考えた場合に、どのオッズ帯まで信用できそうなのかを見ていきます。

3つ目は、感覚とのズレです。
競馬を見ていると、「このくらいのオッズなら堅そう」「この人気なら危なそう」と感じることがあります。
ただ、その感覚が実際のデータと合っているとは限りません。

今回は、オッズ帯ごとの勝率・複勝率を確認しながら、人気馬をどこまで信じていいのかを考えていきます。

オッズ帯の分け方

今回は、単勝オッズを以下のように分けて検証します。

オッズ帯
1.0〜1.4倍
1.5〜1.9倍
2.0〜2.9倍
3.0〜4.9倍
5.0〜6.9倍
7.0〜9.9倍
10.0〜14.9倍
15.0〜19.9倍
20.0〜29.9倍
30.0〜49.9倍
50.0〜74.9倍
75.0〜99.9倍
100.0倍以上

1倍台は、ひとまとめにせず「1.0〜1.4倍」と「1.5〜1.9倍」に分けます。

同じ1倍台でも、1.2倍の馬と1.8倍の馬では信頼度がかなり違うはずだからです。

また、50倍以上もまとめずに、50〜74.9倍、75〜99.9倍、100倍以上に分けます。

穴馬ゾーンをひとまとめにすると、「どのあたりから一気に厳しくなるのか」が見えにくくなるためです。

人気馬だけでなく、50倍〜100倍付近の穴馬まで見ることで、オッズと勝率の関係をもう少し細かく確認していきます。

2020年~2025年のJRAデータラボから取り出した結果です。

オッズ帯出走数勝利数勝率三着内数複勝率平均オッズ
1.0〜1.4倍89760667.56%82091.42%1.31
1.5〜1.9倍3,8531,76745.86%3,06079.42%1.73
2.0〜2.9倍10,4423,44032.94%6,97966.84%2.48
3.0〜4.9倍25,0095,25020.99%13,34053.34%3.95
5.0〜6.9倍20,8572,76613.26%8,61141.29%5.91
7.0〜9.9倍22,6882,1719.57%7,44332.81%8.31
10.0〜14.9倍25,4961,7356.80%6,76326.53%12.38
15.0〜19.9倍19,4669765.01%4,03220.71%17.33
20.0〜29.9倍26,1878523.25%4,07515.56%24.58
30.0〜49.9倍30,9446171.99%3,40010.99%38.98
50.0〜74.9倍23,2032871.24%1,6657.18%61.36
75.0〜99.9倍15,0861270.84%7965.28%86.81
100.0倍以上59,5941760.30%1,2672.13%224.96

結果を見て感じたこと

まず、オッズが上がるほど勝率・複勝率がきれいに下がっていることが分かります。

これは感覚的には当たり前ですが、実際に数字で見るとかなりはっきりしています。

特に1.0〜1.4倍の馬は、勝率67.56%、複勝率91.42%でした。

かなり高い数字ですが、それでも約3回に1回は勝てず、約10回に1回は馬券内からも外れています。

「1倍台前半なら絶対安心」とまでは言えないところが、競馬の怖いところです。


1.5〜1.9倍になると勝率は一気に落ちる

個人的に気になったのは、1.0〜1.4倍と1.5〜1.9倍の差です。

同じ1倍台でも、勝率は約67.6%から約45.9%まで下がっています。

1倍台というだけで一括りにすると、かなり見え方を間違えそうです。

1.8倍くらいの馬は「堅い人気馬」という印象がありますが、実際には半分以上は勝っていないことになります。

複勝率は79.42%あるので馬券内という意味ではかなり優秀ですが、単勝で見るとかなりシビアです。


2倍台〜4倍台は「勝つ」より「馬券内」の見方が重要そう

2.0〜2.9倍の勝率は32.94%、複勝率は66.84%。

3.0〜4.9倍の勝率は20.99%、複勝率は53.34%。

このあたりは、単勝で見るとすでにかなり難しくなります。

ただし、複勝率で見るとまだ現実的です。

特に3.0〜4.9倍でも、半分以上は3着以内に来ています。

単勝では厳しくても、複勝や軸馬候補として見るなら、このあたりまでは十分に検討できそうです。


5倍を超えると単勝の難しさがかなり出る

5.0〜6.9倍の勝率は13.26%。

7.0〜9.9倍の勝率は9.57%。

このあたりから、単勝で当てる難易度がかなり上がってきます。

一方で、複勝率は5.0〜6.9倍で41.29%、7.0〜9.9倍で32.81%あります。

勝つ確率は低くなってきますが、馬券内という意味ではまだ完全に無理なゾーンではありません。

ただし、ここから先は「なんとなく来そう」だけではかなり危険そうです。


10倍以上は明確に穴馬ゾーン

10.0〜14.9倍の勝率は6.80%、複勝率は26.53%。

15.0〜19.9倍の勝率は5.01%、複勝率は20.71%。

10倍を超えると、勝率は一桁台に入ります。

「この馬、ちょっと面白そう」と思うゾーンですが、実際にはかなり厳しいです。

ただ、複勝率は20〜26%ほどあるので、馬券内という意味ではまだ可能性があります。

単勝で狙うなら、かなり根拠が必要なゾーンだと感じました。


50倍以上はさすがにかなり厳しい

50.0〜74.9倍の勝率は1.24%、複勝率は7.18%。

75.0〜99.9倍の勝率は0.84%、複勝率は5.28%。

100倍以上の勝率は0.30%、複勝率は2.13%。

50倍を超えると、勝率はかなり低くなります。

特に100倍以上は、出走数59,594件に対して勝利数176件。

勝率は0.30%です。

単勝で100倍以上を狙うというのは、やはり相当難しいと分かります。

一方で、100倍以上でも3着内は1,267件あり、複勝率は2.13%。

確率は低いですが、まったく来ないわけではありません。

このあたりが競馬の面白さでもあり、怖さでもあります。


今回のまとめ

今回の結果を見ると、オッズと勝率・複勝率にはかなり素直な関係がありました。

オッズが低いほど勝率・複勝率は高く、オッズが上がるほど確率は下がっていきます。

ただし、今回特に感じたのは、単勝と複勝では見え方がかなり違うということです。

単勝では厳しく見えるオッズ帯でも、複勝率で見るとまだ現実的なゾーンがあります。

逆に、人気馬でも単勝では思った以上に負けています。

特に印象に残ったのは以下です。

  • 1.0〜1.4倍でも勝率は67.56%
  • 1.5〜1.9倍になると勝率は45.86%まで下がる
  • 3.0〜4.9倍でも複勝率は53.34%ある
  • 10倍以上になると勝率は一桁台
  • 100倍以上でも勝つ馬はいるが、勝率は0.30%

人気馬を信じるにしても、穴馬を狙うにしても、まずはこの確率感を頭に入れておく必要がありそうです。

「このオッズなら来そう」という感覚だけで買うのではなく、実際の勝率・複勝率を見ながら考える。

JRAに預けたお金を返してもらうためには、まずこういう地味な確認が大事なのかもしれません。


次に検証したいこと

今回は、オッズ帯ごとの勝率と複勝率を見ました。

ただし、これだけでは「買えるかどうか」はまだ分かりません。

なぜなら、馬券で重要なのは的中率だけではなく、配当とのバランスだからです。

勝率が高くても、オッズが低すぎれば長期的にはプラスになりにくい可能性があります。

逆に、勝率が低くても、配当とのバランス次第では妙味があるかもしれません。

次は、オッズ帯ごとの回収率も見ながら、どのゾーンに期待値がありそうなのかを検証してみたいと思います。

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