頭数でオッズの信頼度は変わるのか|頭数別×オッズ帯を検証

競馬データ検証

競馬を見ていると、

「少頭数は堅い」
「フルゲートは荒れる」

そんなイメージを持つことがあります。

実際、出走頭数が増えるほど、不利や展開の影響も大きくなります。

では、本当に多頭数ほど人気馬は崩れやすいのか。

今回は、頭数別×オッズ帯で勝率・複勝率・単勝回収率を集計しながら、

・少頭数はどれくらい堅いのか
・フルゲートはどれくらい荒れるのか

をデータで確認していきます。

データについて

今回のデータは、過去5年のJRAレース結果データをもとに、独自にSQLiteへ蓄積・集計したものを使用しています。

対象は中央競馬の全レースです。

今回は、

・オッズ帯
・出走頭数

ごとに、

・出走数
・勝率
・複勝率
・平均オッズ
・単勝回収率

を集計しています。

なお、回収率は単勝を100円ずつ購入した場合を基準に算出しています。

また、今回の記事は「この条件なら必ず勝てる」という趣旨ではなく、

「どの条件で人気馬や穴馬が走りやすいのか」

という傾向を見ることを目的としています。

サンプル数が少ない条件では数字が大きくブレる可能性もあるため、その点には注意が必要です。

オッズ帯頭数帯出走数勝利数勝率三着内数複勝率平均オッズ単勝回収率
1.0~1.98頭以下3179158850261682.31.6580.3
1.0~1.99~11頭84442049.8675801.6580.3
1.0~1.912~14頭50924548.139978.41.6778.4
2.0~2.98頭以下6521205931.6432566.32.4877.2
2.0~2.99~11頭206368933.4136466.12.4881.8
2.0~2.912~14頭136149336.291667.32.589.7
3.0~3.98頭以下7704185424.1443957.63.4682.7
3.0~3.99~11頭247157223.1138956.23.4579.4
3.0~3.912~14頭171241124976573.4682.7
3.0~3.915~16頭70018125.939055.73.4788.3
4.0~4.98頭以下7443132217.8369849.74.4578.7
4.0~4.99~11頭238842417.8114848.14.4478.3
4.0~4.912~14頭176931517.887649.54.4478.7
4.0~4.915~16頭72813618.7335464.4382.4
5.0~5.98頭以下656094214.4291444.45.4477.8
5.0~5.99~11頭217428813.291642.15.4471.9
5.0~5.912~14頭161222413.965140.45.4575.4
5.0~5.915~16頭67110315.427140.45.4583.6
6.0~6.98頭以下583371512.3226838.96.4478.9
6.0~6.99~11頭187123612.6748406.4380.8
6.0~6.912~14頭141614910.553537.86.4466.9
6.0~6.915~16頭5838214.122538.66.4390.3
7.0~7.98頭以下533659111.1192836.17.4482.2
7.0~7.99~11頭180719510.863034.97.4480.2
7.0~7.912~14頭13191269.644333.67.4370.7
7.0~7.915~16頭5445510.119135.17.4474.2
8.0~8.98頭以下44634109.2146232.88.4377.4
8.0~8.99~11頭13691198.743431.78.4373.6
8.0~8.912~14頭1102988.934531.38.4175
9.0~9.98頭以下37023168.5110529.89.4380.4
9.0~9.99~11頭1166897.633428.69.4372
9.0~9.912~14頭917636.9248279.4564.5
10.0~14.98頭以下1477410186.9400827.112.3883.6
10.0~14.99~11頭50053166.3124324.812.3777.2
10.0~14.912~14頭38762696.9101626.212.484.8
10.0~14.915~16頭16791156.843525.912.3683.9
15.0~19.98頭以下114645685239020.817.3385.9
15.0~19.99~11頭37801854.976720.317.3384.8
15.0~19.912~14頭28271515.358820.817.3492
15.0~19.915~16頭129165524919.317.3486.8
20.0~29.98頭以下151424853.224231624.5677.2
20.0~29.99~11頭5192154375514.524.5771.8
20.0~29.912~14頭39261413.660115.324.6587.1
20.0~29.915~16頭1738653.725014.424.6591
30.0~49.98頭以下178223602200011.238.9976.1
30.0~49.99~11頭60361121.964810.739.0171.5
30.0~49.912~14頭475996249610.438.9375
30.0~49.915~16頭213242222910.738.7877.4
50.0以上8頭以下546713230.620923.8159.5157.1
50.0以上9~11頭193591290.77664167.5767.5
50.0以上12~14頭15778870.65633.6172.4852.2
50.0以上15~16頭7272440.62683.7178.0357.1
50.0以上17頭以上136870.5392.9187.6244.8

データを見て感じたこと

今回の頭数別×オッズ帯データを見て、まず感じたのは、

「少頭数だから堅い」
「多頭数だから荒れる」

という単純な話ではなさそうだということです。

たしかに頭数が増えるほど、展開・位置取り・不利の影響は大きくなります。

ただ、今回のデータを見ると、多頭数だからすべての穴馬が走りやすいというより、特定のオッズ帯で回収率が高く出ていました。

特に目立ったのは、12〜16頭立ての中穴ゾーンです。

条件単勝回収率
2.0〜2.9倍 × 12〜14頭89.7%
3.0〜3.9倍 × 15〜16頭88.3%
6.0〜6.9倍 × 15〜16頭90.3%
15.0〜19.9倍 × 12〜14頭92.0%
20.0〜29.9倍 × 15〜16頭91.0%

このあたりは、かなり面白い数字です。

人気馬だけでなく、中穴ゾーンでも頭数によってかなり差が出ています。


少頭数は思ったほど甘くない

個人的に意外だったのは、8頭以下の少頭数です。

少頭数というと、紛れが少なく、人気馬が強そうなイメージがあります。

ただ、今回のデータを見ると、1.0〜1.9倍の単勝回収率は80.3%、2.0〜2.9倍では77.2%でした。

決して悪い数字ではありませんが、「少頭数の人気馬を買っていれば安定して勝てる」というほどではなさそうです。

むしろ、1倍台〜2倍台の人気馬は、頭数が少なくても回収率100%には遠く、しっかり控除率の壁が出ている印象です。


9〜11頭立てはやや微妙

今回かなり気になったのが、9〜11頭立てです。

全体的に見ると、この頭数帯は回収率が伸びにくい印象でした。

例えば、

条件単勝回収率
10.0〜14.9倍 × 9〜11頭77.2%
20.0〜29.9倍 × 9〜11頭71.8%
30.0〜49.9倍 × 9〜11頭71.5%

中穴〜穴ゾーンでも、そこまで強く出ていません。

少頭数ほど堅くもなく、多頭数ほど荒れの妙味も出にくい。

今回のデータだけを見ると、9〜11頭立ては少し中途半端なゾーンに見えました。


12〜16頭立ては中穴が面白い

一方で、12〜16頭立てになると、中穴ゾーンの回収率がかなり目立ってきます。

特に、6.0〜6.9倍の15〜16頭立ては単勝回収率90.3%。

20.0〜29.9倍の15〜16頭立ても91.0%。

さらに、15.0〜19.9倍の12〜14頭立ては92.0%でした。

このあたりを見ると、多頭数では人気馬が絶対に弱いというより、

「中穴に妙味が出やすい」

と考えた方が近そうです。

頭数が増えることで、展開の幅が広がり、人気馬以外にもチャンスが生まれやすいのかもしれません。


50倍以上はやはり厳しい

最後に50倍以上を見ると、やはりかなり厳しい結果でした。

9〜11頭では単勝回収率67.5%と少し健闘していますが、それ以外はかなり低めです。

特に17頭以上では44.8%。

頭数が増えれば大穴が来やすい、というイメージもありますが、実際には超大穴まで広げるとかなり苦しい結果になっています。

多頭数だからといって、50倍以上を広く拾えば良いというわけではなさそうです。


今回のまとめ

今回の頭数別×オッズ帯データを見ると、頭数によってオッズの信頼度はかなり変わることが分かりました。

ただし、

「少頭数=堅い」
「多頭数=荒れる」

と単純に分けるよりも、

「多頭数では中穴に妙味が出やすい」

と考えた方が近い印象です。

特に12〜16頭立てでは、6倍台・15倍台・20倍台あたりの中穴ゾーンがかなり健闘していました。

一方で、9〜11頭立ては全体的にやや微妙で、50倍以上の超穴ゾーンもかなり厳しい結果でした。

今回のデータを見る限り、頭数を見るときは、

・少頭数だから人気馬を買う
・多頭数だから大穴を買う

というより、

・12〜16頭立ての中穴ゾーンに注目する

という見方の方が面白そうです。

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